ZOZOSUIT
みなさんはちょっと前に発表された「ZOZOSUIT」というアイテムをご存じだろうか。
ファッション通販のZOZOTOWNでおなじみのスタートトゥデイ社が開発した画期的なアイテムだ。
ご存じない方へ説明すると全身15,000カ所を採寸しデータを取得するボディスーツ。
去年11月に発表されたこのアイテムに筆者は度肝を抜かれた。
いまでこそ服の通販は活況だが、写真だけ見て、着てもいない商品を買うというのは、大変勇気がいる。
実際に筆者もZOZOTOWNで購入し、到着し、実際に着てみて、結局想像と違ってがっかりしたという経験があるが、みなさんの中でもそういった経験をした方も多いのではないだろうか。
最近は服自体の採寸データもかなり細かく掲載されているが、それでも「実際に試着する」ということにはなかなか勝てない。
その穴を見事に埋めたのが、この「ZOZOSUIT」なのである。
『今年は何が流行る』を科学的に解明
このスーツを開発したVASILY代表取締役の金山裕樹氏がおっしゃるには「ファッションはセンス、人間の感覚に頼ってきたところが大きいですが、それは過去の話。センスというぼんやりしたモノを解明していき、それを定理にしていきたい。例えば『水は100度になれば気体になる』というのは分かっているが、『今年は何が流行る』は科学的に解明されていない」
まさにCODE FRIENDSで子供たちに伝えたいこと「Technology and Art 」そのものだ。
今後このスーツがオープン化し、膨大な人体データを得ることができれば、そこには無限の可能性が広がるだろう。
当面はZOZOTOWNのPBのみ適用されるとのことで、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイの前澤氏は、データの利用については、現時点で特にブランドからの問い合わせがほとんどないのだという。「売れたら来るかも知れないですね(笑)」と語る。